古日山 久明 自己紹介へ

フローリングは、無垢?複合?

公開日:2022/04/03(日) 更新日:2022/04/06(水) すべて家づくりのことメンテナンス方法

こんにちは! スタッフこひです。

最近フローリングに関して無垢? 複合? どっちがいいの? なんて質問があることを耳にしました。

昔は、どこのお家にも廊下に あたり前に使われていた無垢の床板、今で言う所の『無垢フローリング』が今では、高価で人によっては、『手入れが大変と!』といったことも言われているようです。が 本当にそうなのでしょうか?

周りに比べて 今ではすっかり昔人間の私です。(要するにお爺いヾ(≧▽≦)ノということです。)ほんの少し前 私が小学生の低学年のころ通っていた学校の教室や廊下の古い校舎は、まだ無垢板張りの床がありました。寄せ木や集成材といった加工品ではなく本当の無垢材です。掃除の時間に机と椅子を端によせて まず掃き掃除、続いて生徒数人が固く絞った雑巾を床に広げ両手で押え 前かがみ状態で横一列に並び『ヨウイ!どんっ!』で一斉に床に雑巾を押し付けて滑らせる競争(雑巾賭けヾ(≧▽≦)ノと言う賭け事ではありません。)をしていました。お寺のお坊さんがされている奴です。(しつこいようですが賭け事ではありません。)当時まだ幼かった私はわざと隣の小坊主にぶつかって死んだふりや・・・(一一")・・・スミマセン話がそれてしまったので戻します。m(__)m 当時は、机も椅子も全て無垢の板で作られた物でした。こちらも固く絞った雑巾で拭き掃除です。年に1度か2度?大きなお休み(夏休みや冬休み)の前に1灯缶に入った乳白色のトロットロの液体(おそらくワックスだと思います。)をモップ(ドレッドヘアみたいなモップです。)でこすって塗りつけていたような記憶があります。今でもうっ~すらとですが無垢材の心地良い感覚が何とな~~~~く思い出されます。

⇦こんな感じと⇦こんな感じです。

※注1)上の文章でわからない表現があった場合 60歳前後以上のお父さん(お母さん)もしくはお爺さん(お婆さん)に聞いてみましょう。

さて 触った感じや意匠的に無垢材が好きなのだけれど 手入れが大変?自分は出来るのか?・・・な~んて不安になっている方、無垢材もしくは無垢に見える複合材のどちらが自身にむいているのか?あっているのか?とお悩みの方へ 私の知っていることを少しお知らせ致します。

まず 建築材料の無垢材や自然素材は、今も昔も大きくは変わらず 大半の方には心地良く感じられる素材だと思います。但し私たちの住む世界、地球の環境と人の暮らし方が短期間で大きく変わってきています。 地球自体がどんどん温暖化が進みこれに対応できるように日本の建物は改善され気密・断熱性能がすごくよくなっています。それから生活環境も変り物価の高騰にともない夫婦共稼ぎ、核家族も増え ひと昔前とは暮らし方もずいぶん変りました。

もう一度言いますね。 無垢材や自然素材の材質はさほど変わっていませんが これを取り入れるお家に住む人の生活環境・パターンが大きく変わりました。皆さんは、もうおわかりだと思います。ひと昔前は あたり前に行っていたことが 今では当たり前ではないことも沢山ある だから皆さん一人ひとりがどう思い 何を優先し 何を選択するか ということになります。٩( ''ω'' )و

では、無垢フローリング・複合フローリングのお手入れを簡単に説明します。

⇦無垢のパイン材フローリングです。

無垢フローリング
①まめに掃除をする。掃除機でも掃き掃除でもOKです。使い捨てのフロアモップでも大丈夫です。
②汚れたら(汚したら)放置せずすぐに固く絞った雑巾等でよく拭取る。(※当然見落としの汚れもあるので運動とお家のチェックを兼ねてたまには拭き掃除もする。)
③無垢材の油分が少なくなってきたと感じられたら(もしくは定期的に)補充してやる。(ワックス掛け等)

⇦複合フローリングです。

複合フローリング
①まめに掃除をする。掃除機でも掃き掃除でもOKです。使い捨てのフロアモップでも大丈夫です。   
②汚れたら(汚したら)放置せずすぐに固く絞った雑巾等でよく拭取る。(※当然見落としの汚れもあるので運動とお家のチェックを兼ねてたまには拭き掃除もする。)  
③使用している複合フローリングにお勧めの表面コーティング材がある場合は、定期的にコーティングしてやる。(ワックス掛け等)  

といった感じです。違いは分かりましたでしょうか? これが普段のお手入れの違いです。が これ以外に性質上 無垢材は、油分が多い材質は、乾いた布で磨いてやれば艶が出てきやすい。無垢で浸透性するので補充するワックス(油分)でも定期的に行うことで艶が保ちやすい。傷がついても生活に支障がない場合は、①~③のお手入れで十分です。(※但しささくれや割れ等は、場合によって補修が必要)基本 無垢材は適度な油分(うるおい)を保つのが大切です。 これに対して 複合材は、薄い単板を重ね張した合板が多いので表面のコーティング材が削れてしまってり傷が付いた場合、これが原因で合板がめくれて来てしまう場合もあります。当然定期的なコーティングも商品に最初から塗ってあるコーティングが剥げる前に行わないと合板がめくれてくる恐れがあります。めくれてしまった場合は、専門職での補修もしくは張替になります。表面のコーティングを欠かさない事が大切です。                  

現在では、高気密高断熱住宅になり 日本では極寒地方でないかぎりは 真冬でも家では暖房機で暖かさを保ち お風呂上りに薄着で快適にビールを飲んで『ぷはぁ~(≧▽≦)』と はたまた真夏の異常な熱帯夜もエアコンガンガンで首まで布団をかぶって眠り窓はひと夏一切開けずに過ごす!といった生活。 夫婦共稼ぎ毎日残業、週末のお休みは、気分転換エネルギー充填の為に家族みんなで1日中外出外食!といった生活。このような生活パターンの方 結構おられると思います。

 結露。現在の生活パターンでは なかなか難しい厳しいかもしれませんが 木製フローリングを使用する限りは ①まめに掃除。②汚れは放置しない。③必要に応じたメンテナンスを定期的に行う。この3つは必要ということです。ひと昔前ならお母さんとお婆ちゃんとお手伝いで子供たちがいっしょに掃き掃除や拭き掃除をほぼ毎日していたことと同じです。またお肌のお手入れと同じようなことです。手抜きをするとガサガサの肌荒れになってしまいます。気密断熱性が高いことも理由の一つにはなりますが無垢材が縮んだり膨張したりすることはあたり前のことです。生活に支障ない範囲は、これも無垢の個性と思い楽しみましょう。複合材は無垢に比べればお値段が安価な分 味が大味になるのも当たり前です。①~③のお手入れをしていても無垢材よりも寿命が短いことも同様です。考え方ですが比較的短期間で模様替え(床の張替)が好ましいと考えられる方は複合の方があっているかもしれませんね。

 すっごーい長文になってしまいましたが フローリングで悩まれている方に少しは役立てば良いのですが・・・(≧▽≦)

 

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