鈴木 悟 自己紹介へ

冬の思い出(きっかけ)

公開日:2021/12/14(火) 更新日:2021/12/14(火) すべて日々のこと

今回は加藤さんからもらったブログのお題!「冬の思い出」について書かせて頂きます。

 

今から24年前の1997年冬、アメリカ・ニューヨークに滞在していた時の話です。

この時は3週間程知り合いのアパートに転がり込んで、泊まらせて頂きました。場所は、マンハッタンから20キロ程離れたラーチモントという町で、都市部に出るには列車に乗ってマンハッタン区のグランド・セントラル駅まで行き、そこから地下鉄に乗って行きたい目的地に向かっていました。

その日は特に当てもなくミッドタウン(セントラルパーク)周辺を散策していました。有名なホテルがズラリと並んだ通りを歩いていると、『MOMA』(近代美術館)の文字が目に飛び込んできました。その時は、『MOMA』・・・という感じで何の建物だろうという感じでしたが、その時持っていた『地球の歩き方』というガイドブック見て、初めて美術館なんだと気づきました。特に何かを見たいという分けでもなかったのですが、少し歩き疲れた部分もあったので軽い気持ちでMOMAに入って行きました。館内をエレベーターで上がり、上から下に降りていく感じで色々な展示物を見ていきます。展示物を見終わって、売店でパンフレットを購入してその日は帰路に着きました。列車の中で、MOMAで購入したパンフレット見ていたのですが、作品の解説が当然全て英語でほとんど意味が分からなかったのですが、パンフレットの『Architect』建築部分を見てた時、展示物を見ていた時に気になっていた作品が日本人作だと知りもう一度ゆくり見たいなと列車の中で思っていました。

なので、次の日は朝からMOMAに行き、じっくりと時間を掛けて展示物を見ていきました。気になっていた展示物が、倉俣史郎の『ミス・ブランチ』、柳宗理の『バタフライスツール』・イームズの『ラ・シェーズ』等の作品で、自分が生きてきた中で、こんな椅子があるのかと衝撃を受けた作品で、自分が建築の世界に興味を持った瞬間でした。

 

倉俣史郎『ミス・ブラン』』

柳宗理『バタフライツー』』

イームズ『ラ・シェーズ』

 

その後もニューヨークを離れるまでに数回MOMAに足を運んでピカソだったり、バスキア等の作品を見たのですが、どうもその辺りの作品にはあまり興味を持たず、『Architect』建築の作品が自分にはすごく新鮮で面白かった覚えがあります。

 今思えば、あの時MOMAに入った事で、倉俣史郎・柳宗理・イームズと出会い、建築に興味を持ったことで、今の自分がいるのかなと思います。

ロックフェラーセンターのクリスマスツリー

以上、若き日の冬の思い出でした。

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