地震大国と呼ばれる日本において、住宅の新築を検討する中で『地震に強い家』と多くの人が考えられます。地震に強い家とされる建物の構造『耐震構造』『制震構造』の違いってご存知ですか?
『耐震構造』とは、壁や柱を補強することで建物自体を強固にし、地震の揺れに耐えられる構造を築くのが耐震構造です。耐震構造は、1981年以降に建てられた一般住宅全てに当てはまり、地震の際に建物が倒壊せず、人命を守ることを目的としています。震度5強程度の地震であれば建物の機能を保持でき、震度6強~7程度の大規模地震が起きても倒壊するほどの被害には至らない構造が建築基準法で設けられた耐震基準です。どの程度の耐震性能を持った家を建てるかは建築主が判断して建てることが出来ます。耐震性能レベルは耐震等級により細分化されてます。
『制震構造』とは建物の骨組み部分にダンパーと呼ばれる振動軽減装置を設置し、地震のエネルギーを吸収することで揺れを少なくする構造が制震構造です。考え方は免震構造と似ておりますが、制振装置を取りつける箇所が基礎の上でなく骨組みとなる点です。免震構造よりコスト面で抑えることが出来ます。
コチラ制振装置MIRAIE
『耐震構造』+『制震構造』 鬼に金棒!
ここ数年で本当に家づくりが大きく変わりました。私が建てた14年前、耐震等級、制震装置よりインテリア、好きな空間が優先、樹脂サッシもほとんど採用が少なく断熱材もロックウールで十分だと思っておりました。
2050年カーボンニュートラルの実現に向けて、省エネ住宅の掘り下げ、再生可能エネルギーの導入、長寿命でライフサイクルCO2の排出量が少ない長期優良住宅の普及など、まだまだこれから、家づくりは変わっていきそうです。
耐震、制震、断熱、気密、省エネ、創エネなど、こだわり性能ポイントがたくさんありますが、それぞれのご家族にとって、どんな性能を重視するか、そして選ぶ仕様、又コスト面の検討と家づくりも検討と判断が難しくもなっています。あまり数値にばかりとらわれると何のために家を建てるのかを見失ってしまいそうにもなりますが、家づくりの本来の楽しみは、我が家にとって一度しかないご計画を、存分にご希望をだし、家が完成しその空間に暮らし続けていても、毎日が楽しいと思える家。そんな家づくりも忘れてはいけないなと思います。
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